「アイ・アール債権回収」という聞いたことのない会社から、突然通知が届いて戸惑っていませんか?
結論からお伝えすると、アイ・アール債権回収は正規の債権回収会社であり、詐欺ではありません。しかし、対応を間違えると本来払わなくてよかった借金を払うことになったり、裁判や差押えに発展するリスクがあります。
そのため、まずはこの記事を読んでください。
無視をする→裁判を起こされ、給料などが差し押さえに遭うリスクがあります。
慌てて電話してしまう→本来支払う必要の無かった借金であったとしても、遅延損害金を含めた借金の支払い義務が課せられる恐れがあります。
5年以上が経過していれば「時効」といって、支払い義務が消滅できる可能性が高いです。
まずは時効になっている借金ではないか?をしっかり検討して対処しましょう。
アイ・アール債権回収とは?
アイ・アール債権回収は、アコム100%子会社の債権回収会社です。法務大臣の許可を受けた正規の会社であり、詐欺や架空請求ではありません。
アコム等から借金の回収権利(債権)を譲り受けて、代わりに督促・回収を行っています。そのため、届いた通知には「アコム」ではなく「アイ・アール債権回収」と書かれており、身に覚えがないと感じる方が多いのです。
アイ・アール債権回収はどんな借金を請求している?
アイ・アール債権回収が扱う主な元債権者は以下の通りです。
- アコム(三菱UFJ銀行、DCキャッシュワン含む)
- アフレッシュクレジット
- かんそうしん、スルガ銀行、栃木銀行、ジャックス
- 関西みらい銀行(旧:近畿大阪銀行、関西アーバン銀行、さくら銀行)
- オートローン(車の残債)
10年以上前、中には20〜30年前の借金が請求されることもあります。「完済したはず」「忘れていた」という方も少なくありません。
通知が届いた時にやってはいけないこと
通知が届いたとき、以下の行動は絶対にNGです。
NGその1:慌てて電話をかける
「払います」「分割にしてください」と言った時点で債務の承認となります。借金を認めたことになり、時効が使えなくなるだけでなく、遅延損害金を含めた全額を支払うことになるリスクがあります。
NGその2: 書面の「日付」を見て問い合わせる
通知に記載の「債権の弁済期」や「期限の利益喪失日」は、実際の弁済期ではなく、債権譲受時の事務処理日であることが多いです。この日付に身に覚えがないからと確認の電話をすると、会話の中で債務の承認(支払い義務を引き受けることになる)をしてしまうリスクがあります。
NGその3: 詐欺だと決めつけて無視する
正規の会社なので、放置すれば裁判に発展します。
アイ・アール債権回収の対応を誤るとどうなる?
アイ・アール債権回収は本当に裁判を起こす会社です。同社の通知は脅しではありません。
無視し続けた場合のリスク
- 自宅に訪問される
- 東京簡易裁判所に訴えられる
- 給与・預金を差し押さえられる
給与の差し押さえは、職場にも伝わるため印象は良くありません。
また、裁判は主に東京簡裁で行われるため、遠方の方は対応に大きな負担がかかります。
正しい対処法は時効援用を検討すること
アイ・アール債権回収に連絡する前に、司法書士に相談して時効を確認してください。5年以上返済していない借金は「時効援用」で支払義務をなくせる可能性が高いです。
アイ・アール債権回収の債権を時効援用をするとどうなる?
| 時効援用によるメリット | 説明 |
|---|---|
| 借金がゼロになる | 長い間返済していなければ、借金の支払い義務がなくなる。 |
| 取り立てが止まる | 督促の電話や手紙が届かなくなる。 |
| 遅延損害金も払わなくていい | 元の借金だけでなく、遅れた分の追加料金もまとめてなくなる。 |
| 裁判・差し押さえのリスクがなくなる | 放置すると給料や財産を差し押さえられることがあるが、時効援用すればそのリスクがなくなる。 |
| 信用情報が回復する | 時間が経てばブラックリストから消え、カードが作れるようになる。 |
時効援用の手続きをすることで、差し押さえや遅延損害金を含む債務の支払いを回避できます。また、信用情報も回復します。
時効成立の条件
- 最終返済から5年以上経過
- 5年以内に債務の承認をしていない
- 10年以内に裁判されていない(判決後は10年に延長)
当事務所でも「届いた通知が時効援用ができるのか?」を確認できますので、下記よりお気軽に無料相談だけでもご利用ください。
よくある質問
- ブラックリストに載る?
-
載りません。アイ・アール債権回収は信用情報機関に加盟していません。
- 特別和解に応じるべき?
-
時効なら不要です。和解交渉自体が債務の承認になるリスクがあります。
- 裁判所から届いたら?
-
絶対に無視しないでください。答弁書で時効を主張すれば認められるケースも多いです。
当事務所のアイ・アール債権回収の解決事例(時効援用)
ケース1:無視を続けて、裁判所から訴状が届いてご相談
| 相談内容 | 過去に清算したものなので詐欺だろうと、アイアール債権回収から届く通知書を無視していたところ、東京簡易裁判所から書類が届く。 どうしたら良いか分からず困惑して相談に至る。 |
|---|---|
| 解決方法 | 訴状の記載を確認したところ、30年近く返済されていない状態であることが明らかになった。 答弁書にてアイアール債権回収の請求に対して争う姿勢を明らかにし、既に時効の要件を満たしている債権であることを主張。裁判期日を待たずして裁判が取り下げられた。 その後、裁判外でもアイアール債権回収との間で時効の成立、今後の請求・督促がないことを確認しました。 |
裁判所からの書類を無視すると、いよいよ給料や口座の差押えのリスクが高まることになります。こちらから時効などを主張できる最後のチャンスなので、何があっても裁判所からの書類だけは無視してはいけません。
ケース2:20年放置した借金に対して「訴訟等申立予告通知」が届く
| 相談内容 | 自宅宛に請求書面が届いていたことは気付いていたが、内容もよく読まずに捨てていたところ、“訴訟等申立予告通知”が届き、驚いて相談に至る。 |
|---|---|
| 解決方法 | 調査の結果、20年近く未払いの状況が続いており、この間裁判手続きなども起こされていないことが明らかになった。 裁判を起こされていなければ時効は中断されていないため、時効援用が可能と判断。内容証明郵便をもって時効を援用し、今後の請求・督促がないことを確認しました。 |
アイアール債権回収は督促を無視し続けるといずれ裁判を起こしてくることもある会社です。裁判が起こされた時点で時効の援用ができなくなるわけではありませんが、差押えのリスク以前に裁判期日や係る費用の点からも、早期に解決しておくのが良いと考えられます。
ケース3:オートローン(マイカーローン)の残債の請求
| 相談内容 | 自宅宛に請求書面が届いていたことは気付いていたが、内容もよく読まずに捨てていた。 過去にオートローンを組んでいたが、途中で未払いが発生し、当時の車も債権者に引揚げされた。 それ以降は請求を受けていなかったところ、突然アイアール債権回収という聞き覚えのない会社から請求書面が届いた。 直接連絡する前に、軽い気持ちでご相談いただく。 |
|---|---|
| 解決方法 | オートローンの引き揚げからは少なくとも5年は経過しているという申告から、消滅時効の要件を満たしている可能性があると判断し、調査を行った。 オートローン引き上げ後も数か月返済をしている記録があったものの、結果として5年以上未払いの状況が続いており、裁判などの事実もなかった。時効の要件を満たしていると判断し、内容証明郵便にて時効を援用。 アイアール債権回収の担当者と話をし、以降の請求・督促を行わないことを確認しました。 |
完済したはずだ、身に覚えがない、とお考えになる方も少なくないと思いますが、アイアール債権回収は詐欺業者ではありません。適法な手続きを踏んだ上、現実に存在する債権の回収・督促を行っています。安易に連絡をとってしまうことはこちらにデメリットしかないものなので、これを注意する必要があります。
まとめ
アイ・アール債権回収へ譲渡されている債権の多くは、既に時効の要件を満たしているものが多いのが実情です。
「いつか解決しよう」ではなく、今すぐ専門知識を持った司法書士などの法律家に相談してください。
アルスタ司法書士事務所では、時効援用について無料でご相談いただけます。届いた通知をお手元に用意してお気軽にご相談ください。
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